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前立腺肥大症についてよくあるご質問②

『FAQ:前立腺肥大症と診断されたら??』

 

Q.検診で前立腺肥大症と診断されましたが、特に該当するような症状はありません。治療が必要なのでしょうか?

 

A.前立腺が大きくても症状がない人、それほど大きくなくても症状の強い人など前立腺肥大症の症状はさまざまです。日常生活で困ることがなければ、今すぐ治療が必要というわけではありませんが、自分では気がつかない内に前立腺がかなり大きくなっているなど治療が必要なこともあるので、定期的に医療機関を受診すると安心です。

 

 

Q.風邪をひいてしまいました。前立腺肥大症の薬を飲んでいるのですが、風邪薬も飲んで問題はありませんか?

 

A.風邪薬の中には、尿が出にくくなるものや前立腺肥大症の薬の作用に影響するものがあります。あらかじめ医師に相談しましょう。風邪薬以外でも薬を飲むときは、相談した方がよいでしょう。

 

 

Q.薬を飲んでいれば、前立腺肥大症は治るのでしょうか?

 

A.患者さんによっては、処方された薬を飲んでいても症状が良くならない場合があります。また効果が出るまでに時間がかかることもあります。ですから良くならなくても自分の判断で服用をやめずに医師に相談しましょう。

 

 

Q.薬の副作用が心配です。

 

A.例えば、α1ブロッカーの代表的な副作用としてはめまいや立ちくらみがありますが、最近ではそれらの副作用が少ないα1ブロッカーも開発されています。種類によっては射精障害(射精時の精液量が少なくなる)が生じる場合もあります。

抗男性ホルモン剤では勃起障害や性欲低下など性機能に関わる副作用が出ることがあります。

副作用はすべての人に出るわけではありませんが、普段と変わった症状が現れた場合には、医師や薬剤師にご相談ください。

 

Q.前立腺肥大症と診断されましたが、前立腺がんとも関連するのでしょうか?

 

A.前立腺肥大症と前立腺がんは病気が発生する部分が異なり、別の病気です。しかし前立腺がんが進行すると前立腺肥大症と似た症状が現われます。また、2つが合併することもあります。50歳を過ぎたら定期的に前立腺がんの検査(PSA検査)を受けるように心がけましょう。

 

 

Q.薬を服用していても症状が良くならず、医師からは手術を勧められています。手術以外で治療することはできないものでしょうか?

 

A.手術を勧められているということはかなり重症だと予想されます。治療は患者さんの条件に合った方法が選ばれますので、それぞれの治療法について十分に説明を受け、あなたが納得した治療法を選ぶことが大切です。