前立腺肥大症の予防や改善が期待できる食事や食生活
前立腺肥大症の予防や改善が期待できる食事や食生活
今回の記事では、前立腺肥大症を予防する食事のポイントをお伝えします。
前立腺肥大症は、前立腺が肥大し、尿漏れやトイレが近くなるなど尿の出方に影響が現れる病気です。
前立腺が肥大する原因には、加齢や脂質異常症、食生活などが関わっています。
前立腺肥大症を防ぐには、ポリフェノールの一種であるイソフラボノイドを多く含む穀物や大豆などを摂取するのが良いとされています。
イソフラボノイドはきなこ・豆腐・納豆・みそといった大豆を使った食品等に多く含まれている成分です。
イソフラボノイドを積極的に摂る場合は、上記の大豆製品を食事メニューに加えましょう。
また、男性ホルモンを活性化させるコレステロールの多い食品を控えたりすることを心がけたりするなど食生活を見直すことも大切です。
食事は前立腺の健康を保つ重要な要素です。適切な食事とバランスの良いライフスタイルは、
前立腺の健康を維持し、前立腺肥大症の症状を管理するために重要です。
前立腺肥大症に好影響を与える食品
前立腺の健康を保つためには、抗酸化物質やオメガ-3脂肪酸などの栄養素が重要です。
➀ 青魚
サバやサーモンなどの青魚はオメガ-3脂肪酸が豊富で、前立腺の健康に良いとされています。
② 果物と野菜
ビタミンと抗酸化物質が豊富な果物や野菜は、前立腺の健康を保つ上で非常に有用です。
特に成分では「βカロテンやルテイン・ビタミンCが豊富な果物や野菜をとった方は、前立腺肥大になりにくい」という臨床データがあります。(詳細はこちら)
それぞれの成分が多い食べ物は…
βカロテン:にんじん・かぼちゃ・ほうれん草・スイカ・みかんなど
ルテイン:ほうれん草・アボカド・乾燥プルーン・小松菜など
ビタミンC:キャベツ・ブロッコリー・いちご・キウイなど
ご存じの通り食事の基本は「バランス」です。単一の成分にとらわれず、色々な種類の野菜を食べるようにしましょう。
③ 豆類とナッツ
豆類やナッツは良質な植物性タンパク質の源であり、前立腺の健康に貢献します。
前記したイソフラボノイドを含む大豆製品もおすすめです。
前立腺肥大症に悪影響を与える可能性のある食品
一方、ある種の食品は前立腺肥大症の症状を悪化させる可能性があります。
➀ 加工肉と赤肉
これらの肉製品は前立腺肥大症のリスクを高める可能性があります。
可能な限り摂取量を減らすことを推奨します。
また、前立腺肥大症の手術治療を受けた1369人とコントロール群1451人を対象とした比較試験では、穀物やパン・卵や肉類の摂取量が前立腺肥大症の方で多かったと結論しています。
さらに同研究では、スープ・豆類・野菜や柑橘系の果物の摂取が多いと、逆に前立腺肥大になりにくいとしています。(詳細はこちら)
② 高カフェイン飲料
カフェインは利尿作用があり、尿意を増やす可能性があるため、前立腺肥大症の人は摂取をし過ぎないようにしましょう。
③ アルコール
アルコールも利尿作用があり、前立腺肥大症の症状を悪化させる可能性があります。
個々の体調や食事の習慣は人それぞれ異なりますから、どの食品があなたに最適かを見つけるために、医師や栄養士とよく話すことをおすすめします。
健康的な食事は、全体的な健康と生活の質を改善する強力な道具となるでしょう。
前立腺肥大症に良い食品を生活に取り入れて、排尿のことで悩まない毎日を送りたいですね。