前立腺肥大症を予防するためのセルフケア
前立腺肥大症を予防するためのセルフケア
今回の記事では、前立腺肥大症を予防するために日常生活でのセルフケアポイントをお伝えします。
ごく軽度の前立腺肥大症に対する治療に生活指導が選択される場合があることからもわかるように、
日常生活でのセルフケアによって排尿障害による諸症状が軽減される可能性があります。
具体的には以下のような点に注意して規則正しい生活を心がけましょう。
① 尿を我慢しない
膀胱に尿をためすぎると膀胱の排尿する力が弱まってしまうことがあります。
尿意を感じたら、我慢せずに早めにお手洗いに行きましょう。
② 便秘にならないよう心掛ける
直腸に便がたまりすぎると尿道を圧迫してしまいます。便通を整えるようにしましょう。
③ 毎日入浴し、身体を冷やさない
ぬるめのお湯にゆっくり浸かって血行をよくしましょう。
④ 長時間同じ姿勢で過ごさない
長時間同じ姿勢で座っていると、下腹部に血液がたまって前立腺がうっ血し、尿が出にくくなることがあります。こまめに立ち上がりましょう。
⑤ 日常的に続けられる適度な運動を習慣づける
特に制限がない方は適度な運動をするように心がけてください。
座り過ぎは前立腺に負担をかけます。スポーツとまでいかなくても、1日30分程度のウォーキングや、
家の中で軽くストレッチを行うなどの運動習慣を身につけましょう。
⑥ 適度な水分摂取を心がけ、過剰な摂取は控える
頻尿が不安で水分の摂取を控える人がいますが、水分不足は腎機能低下のリスクを高めます。
尿路感染や尿路結石の原因にもなるため、日中は適度な水分摂取を心がけましょう。
夕方からコーヒーやお茶などカフェインが多い飲み物をたくさんとると夜中に尿意をもよおすので、
飲み過ぎは要注意です。
⑦ アルコールや刺激物の過剰な摂取は控える
アルコールには尿をつくる作用があります。更に血行が良くなり、前立腺がむくむことによって尿道を圧迫することがあるので、お酒を飲むときは適度な量を心がけましょう。
辛い食べ物や刺激の強い食べ物は前立腺をうっ血させることがあるので、控えてください。
また、喫煙は前立腺肥大症のリスクを高めると言われているため、禁煙も重要です。
⑧ 他の処方薬や市販薬の服用前には医師に相談する
風邪薬や胃腸薬など一部の薬には尿の出を抑える抗コリン薬の成分が含まれていることがあり、
そうした薬を服用することで前立腺肥大症の症状が悪化する可能性があります。
自己判断せず、前もって医師に相談しましょう。
定期的な運動、バランスのとれた食事、体重管理を通じて健康的なライフスタイルを維持することは、
全身の健康に寄与し、前立腺肥大症のリスクを軽減し、予防できる可能性があります。
少しづつでも出来ることから、日常生活を整えるセルフケアを取り入れて、排尿のことで悩まない毎日を送りたいですね。