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患者さまの声 Vol.3

患者さまの声 Vol.3

 

『ノスタルジーとは言わせない!手術は“怖い“という固定観念を捨てたことで得られた少年の頃の排尿』

 (71才の患者さま)

 

 

Q. どのようなきっかけで前立腺肥大症を自覚されたのでしょうか?

A. 65才くらいから、おしっこをした後に残尿感を感じるようになりました。おしっこ自体も細くなっていましたので、内科の主治医に相談して、泌尿器科への受診を勧められました。

 

 

Q. 前立腺肥大症の手術を受けることになった経緯についてお聞かせください。

A. 実は、前立腺肥大症と診断される前に、膀胱鏡検査を受けたところ、膀胱がんが発見されたんですね。それで、県内にあるがんセンター病院を紹介していただき、膀胱がんの手術を受けました。その後、3か月に1回、そのがんセンター病院で経過観察をしてもらいましたが、再発が無いとのことで、紹介元の病院で、前立腺肥大症の治療を受けてくださいと言われ、受診しました。その際に、レーザーによる前立腺肥大症手術を紹介されました。

 

 

Q. 前立腺肥大症レーザー手術の存在についてはご存知でしたか?

A. 私が紹介された手術は、CVP(接触式レーザー前立腺蒸散術)というレーザー手術だったのですが、それまでは全く知りませんでした。

 

 

Q. 手術内容についてお聞きした感想をお聞かせください。

A. 私の父親も以前に、前立腺肥大症手術を受けたことがありまして、「痛いだけだ。手術を受けてもどうせ、おしっこは出にくくなる」と父親から聞いていましたので、手術を受けたくないなと思っていました。

 

 

Q. 手術を受けようと決断できた理由についてお聞かせください。

A. CVPを紹介してくれた泌尿器科の先生より、「医学は日進月歩で進歩していますよ。固定観念を持たずに手術を考えてみませんか」と言って頂きました。
私は、膀胱がんに罹ってから定期的に膀胱鏡検査を受けており、その際に「尿道が細い」と言われました。泌尿器科の先生から「CVPは尿道が細くても受けられますから、手術を受けてみませんか?」と言われ、手術を受けることを決意しました。
それから、尿閉(おしっこが全く出ない状態)で入院している方と同部屋だった時がありまして、その方がご自身で導尿しているのを見て、「あんな風になりたくないな」と思ったのも大きかったかもしれません。

 

 

Q. 実際にCVPを受けてみて、いかがでしたか? 感想を教えてください。

A. 麻酔から覚めたら、いつの間にか手術は終わっていましたので、手術を受けた実感はありませんでした。手術後の痛みもありませんでした。強いて言うなら、手術終了後に24時間灌流するのですが、おしっこがしたいような感じがあって、それが辛かったですね。

 

 

Q. 手術後の経過はいかがでしたか?

A. 言い方が適切かどうか分かりませんが、手術を受けて、普通の健康な人間になれたと思いました。
膀胱がん手術後の経過観察で膀胱鏡検査を受けるのですが、その際に 、雑菌が入って急性前立腺炎となり、40℃以上の高熱が出て、2回入院した経験があります。急性前立腺炎による高熱が本当に辛くて、この辛さから解放されたいと思ったことも手術を受ける動機のひとつだったと思います。
CVP後に膀胱鏡検査を受けましたが、熱は出ませんでした。
本当にホッとしましたし、手術を受けてよかったと思いましたね。

 

 

Q. 手術を受けて、改善した実感について教えてください。

A. 尿の勢いや流れが全然違いますので、改善はすぐに実感できました。尿がすっきり出ますし、残尿感もありませんでした。

 

 

Q. 手術を受けてから、具体的に日常生活がどのように変わりましたか?

A. 1日に行くトイレの回数が減りましたね。手術を受ける前は、1日に6~7回トイレに行ってましたが、今では5回くらいでしょうか。1回に出るおしっこの量がたくさん出るようになりましたね。本当に尿の勢いが改善されましたので、尿が便器に当たる音が違いますよね。残尿感による煩わしさも無くなりましたね。

 

 

Q. 手術による日常生活の改善について、ご家族は何か仰ってましたか?

A. 家族も「よかったね」と言ってくれています。
妻は、急性前立腺炎による高熱が出た時に、本当に心配していましたので、膀胱鏡検査を受けても高熱が出なくなったことで心配から解放されて、安心していました。

 

 

Q. 前立腺肥大症治療に関して、お薬を飲み続けるよりも手術を選んだことについてはいかがでしょうか?

A. 手術前に薬を飲んでいましたが、手術してからは飲まなくてよくなりました。私の場合は、薬を飲んでも改善する感じがありませんでしたので、手術を受けてよかったと思っています。

 

 

Q. これから前立腺肥大症に対する手術を受けようか迷っている方へアドバイスをお願いします。

A.  私は、「手術を受けた方がいい」と勧めますね。最新の技術で、苦痛もありませんでしたし、体調も良くなります。おしっこの出が改善されるのは本当に感動しますね。「便器に当たるおしっこの音が全然違うので、きっと感動しますよ」と伝えたいですね。
手術を受けずに煩わしさを抱えて生きていくのは一生ものですが、手術を受けるのは一時のことです。しかも、手術が嫌と言っても、手術室に入ったら麻酔で眠っている間に終わってますしね。
手術後の灌流による違和感だって24時間程度ですから、それで、おしっこによるストレスから解放されるのですから、手術を受けることをお勧めしますね。